RIPv2

問題集の図や読み上げで把握が難しい部分などを補足します。
対象ページ:387から410

なお、CSR 1000vを利用したRIPv2設定例を紹介しています。
今回の章の前後で実際に体験されると理解が深まると思います。

問題4

対象ページ:400

解答に説明図があります。
対象行は「【ポイズンリバース(RIPの例)】」から「RouterB」までです。
RouterAとRouterB、お互いに接続された2台のルータを利用して、ポイズンリバースの様子を絵で表現しています。
RouterBが持つあるセグメントがダウンしたとき、RouterBはダウンしたセグメントをメトリック16にして、ルートポイズニングをRouterAに送ります。
受け取ったRouterAは、その送った相手であるRouterBへ同じセグメントのメリック16を送り返します。これがポイズンリバースです。

補足ですが、ポイズンリバースはルーティングループを防ぐ仕組みです。タイミングによって、誤った経路情報が通知されるのを防いでいます。

問題6

対象ページ:402

解答に表があります。
表は「【RIPv1とRIPv2の比較】」から「RFC定義1058 1721、1722、2453」までの行です。
PDFからテキストへの変換で把握しにくくなるため、以下に表を記載します。

RIPv1 RIPv2
ルーティングプロトコル クラスフル クラスレス
VLSMのサポート 未対応
アドレッシングタイプ ブロードキャスト(宛先IP:255.255.255.255) マルチキャスト(宛先IP:224.0.0.9)
手動経路集約のサポート 未対応(自動集約のみ) ○(デフォルトで自動集約が有効)
認証のサポート 未対応
RFC定義 1058 1721、1722、2453

問題7

対象ページ:390

問題にネットワーク構成図があります。
対象行は「172.16.3.0/24」から「172.16.2.0/24 172.16.24.0/24 172.16.34.0/24」までの4行です。
図にはルータのアイコンが4つあり、相互接続に以下のセグメントを利用しています。(具体的な接続構成は省略します)

  • 172.16.1.0/24
  • 172.16.2.0/24
  • 172.16.3.0/24
  • 172.16.12.0/24
  • 172.16.13.0/24
  • 172.16.24.0/24
  • 172.16.34.0/24

対象ページ:402

解答を補足します。
今回の問題は問題文と解答の選択肢を把握することで、ネットワーク構成図の詳細は把握する必要がないことがわかります。
今回の場合、意識する必要がある点は、サブネットマスク(/24)が統一されているかです。
ネットワーク構成図やコマンド出力がある問題は、先に選択肢を把握すると効率的に解答できることが多いです。

問題8

対象ページ:390

問題にネットワーク構成図があります。
対象行は「E0 S0」から「172.16.3.0/24 192.168.1.0/24 192.168.2.0/24 172.16.5.0/24」までです。
図を説明します。
ルータのアイコンが3つあり、それぞれルータA、ルータB、ルータCと名付けられています。各ルータは次のように数珠繋ぎに接続されています。
ルータAにはE0とS0の2つのインターフェースがあります。E0側には172.16.3.0/24と記載されています。S0側はルータBと接続され、ルータAとルータBの間は192.168.1.0/24と記載されています。
ルータBにはS0とS1の2つのインターフェースがあります。S0側はルータAと接続されています。S1側はルータCと接続され、ルータBとルータCの間は192.168.2.0/24と記載されています。
ルータCにはS0とE0の2つのインターフェースがあります。S0側はルータBと接続されています。E0側には172.16.5.0/24と記載されています。
ルータAとルータC、それぞれからルータBに向う矢印があります。その矢印にはアップデートと記載されています。

対象ページ:403

解答に説明図があります。
対象行は「【自動経路集約】」から「192.168.2.0/24」までです。
問題と同様のネットワーク構成図を利用し、経路集約されたルート情報がルータBに送られる様子が記載されています。
例えば、ルータAの場合、各インターフェースに所属するセグメントは172.16.3.0/24と192.168.1.0/24です。それぞれクラスBとクラスCのため、ルータAはその境界にあると言えます。この場合、ルータAはルータBに172.16.3.0/24ではなく、クラスフルの172.16.0.0/16に集約された経路情報を渡します。
ルータCも同様に、ルータAに172.16.0.0/16の経路情報を渡します。これにより、ルータBは172.16.0.0/16のセグメントは、ルータA側にもルータC側にも存在するというルーティングテーブルを作成してしまいます。

問題11

対象ページ:405

解答に表があります。
表は「【ディスタンスベクタールーティングのタイマーとRIPのデフォルト値】」からページ末尾の「240秒」までの行です。
PDFからテキストへの変換で把握しにくくなるため、以下に表を記載します。

タイマー 説明 RIPのデフォルト値
Update(④=D) ルーティングテーブルのアップデートを定期的にアドバタイズ(通知)する間隔 30秒
Invalid(③=B)
(Invalid after)
アップデートを最後に受信してからルートを無効だと認識するまでの時間 180秒
Hold down(①=C) あるネットワークへのルートがダウンしたとき、誤ったルート情報を受信してルーティングテーブルに再学習しないように、アップデートをしばらく無視してそのルート情報を保持する時間 180秒
Flush(②=E)
(Flushed after)
受信したルート情報をルーティングテーブルに保持できる時間 240秒

問題12

対象ページ:393

問題を補足しておきます。
出力は「Routing Protocol is “rip”」から「Distance: (default is 120)」までで17行ほどあります。
選択肢はAからGの7つあります。

対象ページ:406

解答で問題の出力の注目行の説明が記載されています。
PDFからテキストへの変換で矢印記号が誤変換する箇所をお知らせします。
以下の説明文の最初のcは上矢印の誤変換です。つまり、その上の行の説明が記載されてます。

  • c各種タイマーはデフォルト値(G)
  • cRIPv1で動作(デフォルト)(B)
  • cアドミニストレーティブディスタンスはデフォルト値

同様に、以下の説明文の最初のbは左矢印の誤変換です。つまり、その左側の出力の説明が記載されてます。

  • bRIPが動作しているインターフェイス
  • b自動経路集約が有効(デフォルト)
  • bnetwork 10.0.0.0コマンドを設定(F)
  • bルートの送信元情報なし

問題13

対象ページ:394

問題を補足しておきます。
出力は「:」で始まる行で17行ほどあります。
選択肢はAからHの8つあります。

対象ページ:406

解答で問題の出力の注目行の説明が記載されています。
PDFからテキストへの変換で矢印記号などが誤変換する箇所をお知らせします。
以下の説明文のcは上矢印の誤変換です。つまり、その上の行の説明が記載されてます。

  • 「cv1パケットは認められていないため無視」の行頭のc
  • 「このルータ自身のIPアドレスc」の行末のc
  • 「cFastEthernet0/1に直接接続されているサブネット(0ホップ)」の行頭のc

出力途中の「5つのルート情報を送信」「(sending)している」は以下の出力5行についての説明文です。

  • : 10.0.1.2/32 via 0.0.0.0, metric 2, tag 0
  • : 10.1.1.0/24 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0
  • : 10.2.1.0/24 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0
  • : 10.2.1.2/32 via 0.0.0.0, metric 1, tag 0
  • : 10.3.1.0/24 via 0.0.0.0, metric 2, tag 0

問題14

対象ページ:395

問題で出力が記載されています。
出力は「ro-A#show ip route」から「C 10.17.0.0 is directly connected, Ethernet0」までで19行ほどあります。
選択肢はAからEの5つあります。
選択肢Dは、Aと同じ行の後半です。同様に、選択肢Eは、Bと同じ行の後半に記載されています。

問題16

対象ページ:396

問題にネットワーク構成図とルータの設定内容が記載されています。
対象行は「172.16.1.0/24 172.16.2.0/24」から「172.16.3.0/24 172.16.4.0/24」までです。

ネットワーク構成図

図を説明します。
ルータのアイコンが3つあり、それぞれro-A、ro-B、ro-Cと名付けられています。各ルータは次のように数珠繋ぎに接続されています。
ro-AにはFa0/0とFa0/1の2つのインターフェースがあります。Fa0/0側には172.16.1.0/24と記載されています。Fa0/1側はro-Bと接続され、ro-Aとro-Bの間は172.16.2.0/24、そして、RIPと記載されています。
ro-BにはFa0/0とS0/0の2つのインターフェースがあります。Fa0/0側はro-Aと接続されています。S0/0側はro-Cと接続され、ro-Bとro-Cの間は172.16.3.0/24と記載されています。
ro-CにはS0/0とFa0/0の2つのインターフェースがあります。S0/0側はro-Bと接続されています。Fa0/0側には172.16.4.0/24と記載されています。

ルータの設定内容

ro-Bの下に以下3行が並んでいます。

ro-B(config)#router rip
ro-B(config-router)#version 2
ro-B(config-router)#network 172.16.0.0

問題17

対象ページ:397

問題にネットワーク構成図とルータの設定内容が記載されています。

ネットワーク構成図

構成図の対象行は「10.2.1.0/24」から「ro-B ro-A ISP インターネット」までです。
図を説明します。
ルータのアイコンが3つあり、それぞれro-B、ro-A、ISPと名付けられています。各ルータは次のように数珠繋ぎに接続されています。
ro-Bには3つのインターフェースがあります。そのうちの1つはro-Aと接続され、ro-Bとro-Aの間は10.1.1.0/24と記載されています。残りの2つのインターフェースには、それぞれ10.2.1.0/24、10.2.2.0/24と記載されています。
ro-Aにも3つのインターフェースがあります。そのうちの1つはro-Bと接続され、もう1つはISPルータと接続されています。残りの1つのインターフェースには、10.1.2.0/24と記載されています。
ISPルータはro-Aと接続され、200.1.1.2と記載されています。ISPルータはインターネットにも接続されています。

ルータの設定内容

ro-Aの下に以下5行が並んでいます。

ro-A(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 200.1.1.2
ro-A(config)#router rip
ro-A(config-router)#version 2
ro-A(config-router)#network 10.0.0.0
ro-A(config-router)#default-information originate
(ここがページの最後です。更新日:2018年6月23日)