ネットワークデバイスの管理

問題集の図や読み上げで把握が難しい部分などを補足します。
対象ページ:449から494
対象問題:1から23

CSR 1000vを利用したCDPの確認TELNET接続デバッグ設定を紹介しています。
今回の章の前後で実際に体験されると理解が深まると思います。

また、この章ではPDFからテキストへの変換で誤変換が多いです。
これらはおよそ共通しているため、こちらも参考にしてください。

問題2

対象ページ:467

解答の補足です。
CDPはデフォルトで有効とありますが、CSR 1000Vの場合、デフォルトでCDPは無効になっています。CSR1000Vで検証する場合は、CDPを有効にする必要があります。
ただし、CCENT(CCNA)の試験としては、CDPはデフォルト有効が正解です。

問題3

対象ページ:450

問題にネットワーク構成図があります。
対象行は「Catalyst 2960 Cisco 2811 Cisco 2811」からページ末尾の「HUB1」までです。
ルータ、スイッチ、ハブのアイコンが合計9つあります。ルータはRT1からRT3の3つ、スイッチはSW1からSW5の5つ、ハブはHUB1のみです。
問題文にあるRT2を中心に説明します。
RT2はCisco 2811と記載され、3つの線(インターフェース)があります。
1つ目の線にはSW1が接続され、その先にはRT1があります。SW1にはCatalyst 2960、RT1にはCisco 1812と記載されています。
2つ目の線には、ハブ(HUB1)が接続され、その先にはSW2があります。SW2にはCatalyst 2940が記載されています。
3つ目の線には、RT3が接続され、その先にはSW3、SW4、SW5が接続されています。RT3にはCisco 2811が記載されています。SW3、SW4、SW5の詳細は割愛します。

対象ページ:468

解答を補足します。
CDPの動作が把握できていれば、ネットワーク構成図全体を知る必要がない問題です。
説明にあるとおり、RT2の周辺の機器のみを把握すればよいとわかります。

問題5

対象ページ:451

問題にネットワーク構成図とコマンド出力があります。

ネットワーク構成図

対象行は「Switch1 Router1 Router2 Switch2」から「Fa0/1 S1/0 S1/1 ( ② )」までの3行です。
図を説明します。
ルータが2つ、スイッチが2つ、合計4つのアイコンがあります。ルータはRouter1とRouter2、スイッチはSwitch1とSwitch2がそれぞれ記載されています。
各機器は、Switch1、Router1、Router2、Switch2の順番で数珠繋ぎに接続されています。
Switch1はCatalyst 2960で、1つの線(インターフェース)があり、Fa0/1と記載されています。その先にはRouter1が接続されています。
Router1は(問題の)①で、2つの線(インターフェース)があり、1つの線にはSwitch1が接続され、もう1つの線にはRouter2が接続されています。Router2側の線にはS1/0と記載されています。
Router2はCisco 2811で、2つの線(インターフェース)があり、1つの線にはRouter1が接続され、もう1つの線にはSwitch2が接続されています。Router1側の線にはS1/1と記載されています。
Switch2はCatalyst 2950で、1つの線(インターフェース)があり、(問題の)②と記載されています。その先にはRouter2が接続されています。

コマンド出力

対象行は「( ③ )#show cdp neighbors」から「Router1 ( ④ ) 170 R 1760 Ser 1/0」までです。
問題の④はLocal Intrfce列の下に位置します。

対象ページ:468

show cdp neighborsの出力について補足しておきます。
出力の最初の2行は、次の行から出力されるCapability(機能)項目の凡例です。
3行目からがコマンド実行結果で罫線のない表のように出力されています。以下の6項目があります。

  • Device ID (隣接機器のホスト名)
  • Local Intrfce (自機器のインターフェース名)
  • Holdtme(情報保持の残り秒数)
  • Capability(機能)
  • Platform(型番)
  • Port ID(隣接機器のインターフェース名)

問題の出力を例にすると、上の6項目には、Switch2、「Fas 0/0」、137、「S I」、WS-C2950-1、「Fas 0/12」がそれぞれ対応します。

問題6

対象ページ:469から470

解答にコマンド出力の説明があります。
PDFからテキストへの変換で記号が誤変換する箇所をお知らせします。
Enter記号は「v」、左矢印記号は「b」、上矢印記号は「c」に誤変換しています。

  • 「RouterA#show cdp neighbors detailv」の末尾vはEnter
  • 「Device ID: RouterB bRouterBの情報」のbRouterBは←RouterB
  • 「IP address: 10.3.0.2 bレイヤ3アドレス(IPアドレス)」のbレイヤ3アドレスは←レイヤ3アドレス
  • 「Holdtime : 168 sec c c」の末尾2つのcは上矢印です。前後の行とあわせて、Interface: Serial0/0/0が「自身のポート情報」、Port ID (outgoing port): Serial0/0/0が「隣接デバイスのポート情報」に対応しています。

続く出力も同様に、説明の前の左矢印記号が「b」に誤変換しています。

なお、CSR 1000Vでも「show cdp neighbors detail」や「show cdp entry *」を確認できます。

問題7

対象ページ:452

問題にネットワーク構成図とコマンド出力があります。

ネットワーク構成図

対象行は「Central Branch」の1行のみです。
図を説明します。
ルータのアイコンが2つあります。ルータはCentralとBranchと名付けられ、一本の線で繋がっています。

コマンド出力

対象行は「Central#show cdp entry *」から「output omitted」までです。

問題9

対象ページ:453

問題にネットワーク構成図があります。
対象行は「SW1 R1」から「Con0 Fa0/1 Fa0/0 Fa0/1」までの4行です。
図を説明します。
PC、スイッチ、ルータ、TFTPサーバのアイコンが1つずつ、合計4つあります。PCはHostA、スイッチはSW1、ルータはR1と名付けられています。HostA、SW1、R1、TFTPサーバは、その順番で数珠繋ぎで接続されています。
HostAはSW1とのみ、破線で接続されています。
SW1は2本の線があり、1つはHostA、1つはR1と接続されています。HostAへの線は破線で、Con0と記載されています。R1への線にはFa0/1と記載されています。
R1も2本の線があり、1つはSW1、1つはTFTPサーバと接続されています。SW1への線にはFa0/0、TFTPサーバへの線にはFa0/1と記載されています。
TFTPサーバはR1のみと接続しています。TFTPサーバには10.1.1.1と記載されています。

問題11

対象ページ:472

解答にLLDPについて解説ががありますが、CSR 1000VでもLLDPを確認することができます。
こちらの環境で検証する場合は、R1とR2の両方でLLDPを有効にします。
(config)#lldp run「ENTER」← R1とR2で実行

問題13

対象ページ:473

解答の補足です。
今回の問題は、選択肢を先に把握したほうが効率よく解答できる問いです。
まず、問題の出力は2つのコマンド「show mac address-table」と「show cdp neighbors」の実行結果であることを確認します。
そして、どのポートの情報に注目するか把握します。各コマンドの出力形式を理解できていると、どの部分に集中すればよいか、見当がつきます。
「show mac address-table」の出力形式は第6章の問題12を参照されてください。

問題14

対象ページ:474

解答に説明図があります。
対象行は「RT1 RT2」から「login」までです。
管理者がルータのコンソールを利用してTELNETする様子が表現されています。
この説明図はこちらで紹介したTELNET設定と同様の構成です。

問題15

対象ページ:455

問題の選択肢がPDFからテキストの変換で誤変換する箇所があります。
選択肢BからEは、以下が正しいです。
B. Ctrl + Shift + 6キーを押したあとに、Xキーを押す
C. Ctrl + Xキーを押す
D. Ctrl + Alt + 6キーを押したあとに、Xキーを押す
E. Ctrl + Alt + Xキーを押したあとに、6キーを押す

対象ページ:474

解答の説明文について、PDFからテキストの変換で誤変換する箇所が2つあります。

  • 対象行の「Telnetセッションを中断するには、l+f+^キーを押し、3つのキーを放」は以下が正しい表記です。
    「Telnetセッションを中断するには、Ctrl + Shift + 6キーを押し、3つのキーを放」
  • 対象行の「Telnetセッションを中断するには、l+f+^⇒Xを押す」は以下が正しい表記です。
    「Telnetセッションを中断するには、Ctrl + Shift + 6キーを押したあとに、Xキーを押す」

なお、今回のTelnetセッションの中段、問題16の「show sessions」や「show users」、問題17の復帰させる動きはCSR 1000VのTELNET接続の環境でも確認できます。

問題17

対象ページ:456

問題文について、PDFからテキストの変換で誤変換する箇所があります。
対象行の「vキーを押すと、どのような結果になりますか。」は以下が正しい表記です。
「ENTERキーを押すと、どのような結果になりますか。」

対象ページ:475

解答の説明文について、PDFからテキストの変換で誤変換する箇所が2つあります。

  • 対象行の「RT1からRT2へTelnet接続し、l+f+^⇒Xキーを押してセッションを中」は以下が正しい表記です。
    「RT1からRT2へTelnet接続し、Ctrl + Shift + 6キーを押したあとに、Xキーを押してセッションを中」
  • 対象行の「断している状態でvキーを押すと、中断している直前のTelnetセッションが」は以下が正しい表記です。
    「断している状態でENTERキーを押すと、中断している直前のTelnetセッションが」

問題18

対象ページ:456

問題文について、PDFからテキストの変換で誤変換する箇所があります。
対象行の「A. l+f+^キーを押したあと、Xキーを押す」は以下が正しい表記です。
「A. Ctrl + Shift + 6キーを押したあと、Xキーを押す」

対象ページ:475

解答のshow sessionsについて、補足します。
CSR 1000Vを利用したTELNET接続の環境で、R2からR1へTelnetした場合を例にします。

show sessionsおよびdisconnectコマンドは、以下のように、Telnetセッションを中断した後のR2で実行します。

  1. R2からR1へTelnetでログイン
  2. Ctrl + Shift + 6キーを押したあと、Xキーを押してセッションを中断
  3. R2でshow sessionsを実行
  4. R2でdisconnectを実行

R2での実行結果は以下のようになります。

R2#show sessions
Conn Host                Address             Byte  Idle Conn Name
*  1 192.168.1.101       192.168.1.101          0     0 192.168.1.101

show sessionsは罫線のない表のような出力です。
1行目は項目です。「Conn」「Host」「Address」「Byte」「Idle」「Conn Name」の6つあります。
2行目からがその結果です。
R2の実行結果を例にすれば、以下のように項目と結果が対応します。右矢印の次が対応する結果です。

  • Conn → *1 (コネクション番号。*は直前のセッションを表す)
  • Host → 192.168.1.101
  • Address → 192.168.1.101
  • Byte → 0
  • Idle → 0
  • Conn Name → 192.168.1.101

問題19

対象ページ:476

解答のterminal monitorはCSR 1000Vでも確認できます。
問題18の環境で確認する場合、以下のように、R2からR1へTelnet接続し、terminal monitorを実行します。
例として、CDPをデバッグしています。CDPのデバッグ有効方法はこちらを参照してください。

  1. R2からR1へTelnetでログイン
  2. R1の特権EXECモードでCDPのデバッグを有効化。R1のコンソールではデバッグ表示されますが、R2からTELNETしているR1では表示されないことを確認します。
  3. R2からTELNETしているR1でterminal monitorを実行。R2からTELNETしているR1でも表示されることを確認します。

問題20

対象ページ:456

問題文について、PDFからテキストの変換で誤変換する箇所があります。3行にわけて記載します。

  • 対象行の「12.2へTelnet接続してRT2へリモートログインしました。さらに、l」は以下が正しい表記です。
    「12.2へTelnet接続してRT2へリモートログインしました。さらに、Ctrl」
  • 対象行の「+f+^キーを押してからXキーを押す操作でTelnetセッションを中」は以下が正しい表記です。
    「+ Shift + 6キーを押してからXキーを押す操作でTelnetセッションを中」
  • 対象行の「断してRT1のEXECモードへ戻ってきました。このとき、vキーを押す」は以下が正しい表記です。
    「断してRT1のEXECモードへ戻ってきました。このとき、Enterキーを押す」

対象ページ:476

解答の説明文について、PDFからテキストの変換で誤変換する箇所があります。8行にわけて記載します。

  • 対象行の「るとき、l+f+^キーを押してからXキーを押すと、セッションを中」は以下が正しい表記です。
    「るとき、Ctrl + Shift + 6キーを押してからXキーを押すと、セッションを中」
  • 対象行の「Telnetセッションを中断している状態で、vキーを押すと直前のセッション」は以下が正しい表記です。
    「Telnetセッションを中断している状態で、Enterキーを押すと直前のセッション」
  • 対象行の「たときにvキーを押したときの様子を示します。」は以下が正しい表記です。
    「たときにEnterキーを押したときの様子を示します。」
  • 対象行の「RT1#telnet 192.168.12.2v  bRT2へTelnet接続を実行」は以下が正しい表記です。
    「RT1#telnet 192.168.12.2 「Enter」 ← RT2へTelnet接続を実行」
  • 対象行の「Password:  bVTYパスワード入力」は以下が正しい表記です。
    「Password:  ← VTYパスワード入力」
  • 対象行の「RT2>  bRT2にリモートログインしl+f+^⇒Xの操作」は以下が正しい表記です。
    「RT2>  ← RT2にリモートログインし、Ctrl + Shift + 6キー ⇒Xの操作」
  • 対象行の「RT1#  bセッションが中断されRT1のプロンプトに戻っている状態でv」は以下が正しい表記です。
    「RT1#  ← セッションが中断されRT1のプロンプトに戻っている状態でEnter」
  • 対象行の「RT2>  bRT2へのセッションが再開された」は以下が正しい表記です。
    「RT2>  ← RT2へのセッションが再開された」

問題22

対象ページ:477

解答にSyslogメッセージの表があります。
対象行は「【Syslogメッセージのseverity】」からページ末尾の「メッセージ(B)」までです。
PDFからテキストへの変換で把握しにくくなるため、以下に表を記載します。

severity 名前 説明
0 Emergency(緊急) システムが利用できなくなる緊急の状態(D)
1 Alerts(アラート) システムを安定させるための迅速な対処が必要な状態
2 Critical(重要) 注意すべき危険な状態(C)
3 Errors(エラー) 問題を究明できるエラー状態(E)
4 Warnings(警告) 重大な問題ではないが注意すべき状態(A)
5 Notifications(通知) 正常だが注意すべき状態
6 Informational(情報) 状態通知メッセージ(F)
7 Debugging(デバッグ) トラブルシュート用のデバッグメッセージ(B)
(ここがページの最後です。更新日:2018年8月9日)