シムレット/シミュレーション問題

問題集の図や読み上げで把握が難しい部分などを補足します。
対象ページ:569から631

この章の解説ではPDFからテキストへの変換で誤変換が多いです。
例えば、出力の説明にて、以下のようにEnter記号や左矢印が誤変換する箇所が多数あります。

  • 行末のvはEnter記号、bは左矢印の誤変換。
  • 日本語などで始まる説明の前のbは左矢印、その左側の空白を挟んだvはEnterの誤変換。

これらはおよそ共通しているため、誤変換を一覧にしたこちらも参考にされてください。
特に問題3から問題6では誤変換が多いですが、個々の補足は割愛します。

問題形式

570ページから575ページまで、シムレット/シミュレーション問題など、試験の問題形式について説明があります。
全く画面が見えない方の場合、いずれのパターンも、補助者が出題を読み上げ、受験者が解答を補助者に伝え、補助者が操作すると想定されます。
ここでは問題形式の紹介ページを代替の説明とします。

なお、第17章は、問題1から3は設定内容から適切な解答を求める例題、問題4から6は設定を投入する例題になっています。

問題1

対象ページ:576から579

問題にネットワーク構成図と出力があります。

ネットワーク構成図

対象行は576ページの「SW1 RT1」から2番目の「Console」行までの4行です。
図にはルータが1つ、スイッチが1つ、PC(ホスト)が2台、合計4台のアイコンがあります。ルータはRT1、スイッチはSW1、PCはAおよびBと名付けられてます。
SW1には3本の実線と1本の破線があります。3本の実線にはそれぞれ、RT1、A、Bが接続されています。1本の破線はAと接続されています。つまり、PC Aは、SW1と実線と破線の1本ずつ、計2本で接続されています。
RT1には1本の実線と1本の破線があります。実線にはSW1が接続され、破線にはBが接続されてます。つまり、PC BはSW1と実線で繋がり、RT1とは破線で繋がっています。
図中の破線2本はそれぞれ「Console」と記載されています。

出力

RT1とSW1のshow running-configが記載されています。
RT1は576ページの「RT1#show running-config」から578ページ中段の「RT1#」までです。
SW1は578ページの「SW1#show running-config」から579ページ末尾の「SW1#」までです。

参考

実際のシミュレーション問題では、コンソールで接続されたPC AをクリックすることでSW1を操作、PC BをクリックすることでRT1を操作することになります。
show runningなどは、その操作画面で確認できます。
出力の行頭に数字が並んでいます。便宜上の行番号を記載されているだけで、実際の出力ではこのような数字はありません。

問題2

対象ページ:581から586

問題にトポロジ(ネットワーク構成図)と出力があります。

トポロジ

対象行は581ページの「200.2.2.1/30」から「Server1」までです。
図にはルータが5つ、スイッチが3つ、サーバが2つ、合計10個のアイコンがあります。ルータはRT1からRT4、ISPとそれぞれ名付けられています。同様に、スイッチはSW3とSW4、サーバはServer1とServer2と名付けられてます。

およそ、RT1とRT2がトポロジの中心にあります。RT1およびRT2に接続されている機器を順に説明していきます。

RT1には3本の線があり、SW1、ISP、そして、RT2が接続されています。
SW1と接続されているRT1の線には、E0/0と10.1.1.1/24が記載されています。SW1は10.1.1.11/24が記載され、RT1の他に、Server1も接続しています。Server1には10.1.1.100/24と記載されています。
ISPと接続されているRT1の線には、S0/0と200.1.2.105/29が記載されています。ISPには、S0/0/0と200.1.2.106/29が記載されています。ISPはRT1とのみ接続され、雲のような枠(インターネット)に囲まれています。
RT2と接続されているRT1の線には、E0/1と192.168.12.1/24が記載されています。

RT2には3本の線があり、RT1、RT3、そして、RT4が接続されています。
RT1と接続されているRT2の線には、E0/1と192.168.12.2/24が記載されています。
RT3と接続されているRT2の線には、S0/0と192.168.23.2/24が記載されています。RT3には3本の線があり、RT2の他に、Server2とSW3が接続されています。Server2には10.3.2.100/24と記載されています。SW3には10.3.1.11/24と記載されています。
RT4と接続されているRT2の線には、E0/0と10.2.1.2/24と記載されています。
RT4にはDHCPと記載されています。RT4には2本の線があり、RT2の他に、SW4が接続されています。SW4には10.4.1.11/24と記載されています。

出力

RT1、RT2、RT3、RT4のshow runningとshow ip interface briefがそれぞれ記載されています。
出力の行頭に、便宜上の行番号が記載されています。

なお、実際のシミュレーション問題では、各アイコンをクリックすることでshow runningなどを確認できます。
また、設問ごとで、注目すべきトポロジは検討がつく場合があります。試験の補助者に、その部分のみを説明頂くことを依頼できれば把握しやすいです。

対象ページ:586

設問2-1の参考情報です。
RT2とRT4のみに注目したトポロジ(ネットワーク構成)をお知らせします。
RT2とRT4は1本の線で接続されています。
RT2側の線にはE0/0と10.2.1.2/24が記載されています。RT4にはDHCPと記載されています。

対象ページ:587

設問2-2の参考情報です。
設問にRT1とRT2、それぞれのshow clock detailとshow ntp associationsの結果が記載されています。RT2にはshow ntp statusの結果もあります。

あわせて、ISP、RT1、RT2のみに注目したトポロジ(ネットワーク構成)をお知らせします。
ISP、RT1、RT2は、この順番で数珠繋ぎに接続されています。
ISPとRT1間は1本の線で接続され、ISP側には、S0/0/0と200.1.2.106/29が記載されています。RT1側には、S0/0と200.1.2.105/29が記載されています。
RT1とRT2間も1本の線で接続され、RT1側には、E0/1と192.168.12.1/24が記載されています。RT2側には、E0/1と192.168.12.2/24が記載されています。

対象ページ:588

設問2-3の参考情報です。
設問にSW3とRT1でのPING実行結果が記載されています。RT1のPING実行は2つのIPに対して確認しています。

あわせて、Server1からRT3までの機器のみに注目したトポロジ(ネットワーク構成)をお知らせします。
Server1からRT3まで、Server1、SW1、RT1、RT2、RT3の順番で数珠繋ぎに接続されています。
Server1とSW1間は1本の線で接続され、Server1側には、10.1.1.100/24と記載されています。SW1側には、10.1.1.11/24と記載されています。
SW1とRT1間も1本の線で接続され、RT1側には、E0/0と10.1.1.1/24が記載されています。
RT1とRT2間も1本の線で接続され、RT1側には、E0/1と192.168.12.1/24が記載されています。RT2側には、E0/1と192.168.12.2/24が記載されています。
RT2とRT3間も1本の線で接続され、RT2側には、S0/0と192.168.23.2/24が記載されています。

対象ページ:608

解答説明について、608ページは、PDFからテキストの変換で誤変換が多く、把握が難しいです。
608ページの内容を以下に記載します。

● 参考
RT2とRT4で次の設定を行った場合、RT4のE0/0ではIPアドレスが割り当てられます。

RT2(config)#ip dhcp pool DPOOL「Enter」 ← DHCPコンフィギュレーションモードへ移行
RT2(dhcp-config)#network 10.2.1.0 255.255.255.0「Enter」 
 ↑ 正しいネットワークアドレスを指定(既存の設定に上書きされる)
RT2(dhcp-config)#end 「Enter」
RT2#show running-config | begin pool「Enter」

ip dhcp pool DPOOL
 network 10.2.1.0 255.255.255.0  ← DHCPプールのアドレス範囲
!
RT4(config)#interface ethernet 0/0「Enter」 ← E0/0インターフェイスへ移行
RT4(config-if)#ip address dhcp「Enter」 ← DHCPクライアントの有効化
RT4(config-if)#end「Enter」
RT4#show interfaces e0/0「Enter」
Ethernet0/0 is up, line protocol is up
 Hardware is AmdP2, address is 00d0.588d.6b80 (bia 00d0.588d.6b80)
 Description: link to RT2
 Internet address is 10.2.1.3/24  ← DHCPでIPアドレスが割り当てられた

RT2では10.2.1.1~10.2.1.2を除外するIPアドレスとして設定している(15行目)ため、DHCPクライアントに10.2.1.3を払い出しています。このときのDHCPプールは、次のとおりです。

RT2#show ip dhcp pool「Enter」
Pool DPOOL :
 Utilization mark (high/low) : 100 / 0
 Subnet size (first/next) : 0 / 0
 Total addresses : 254
 Leased addresses : 1
 Pending event : none
 1 subnet is currently in the pool :
 Current index  IP address range     Leased addresses
 10.2.1.4      10.2.1.1 - 10.2.1.254   1

上行の「10.2.1.4」は、次に割り当てるアドレス。上行の「10.2.1.1 – 10.2.1.254 」はアドレス範囲。上行の末尾「1」はリースされたアドレス数。

対象ページ:609

設問2-2の解答説明に、ネットワーク構成図があります。
対象行は「ISP RT1 RT2」から「マスターISPルータと時刻同期RT1と時刻同期」までの4行です。
問題のトポロジからISP、RT1、RT2の3つのルータのみに注目した図です。
ISP、RT1、RT2の3つのアイコンのみがあり、その順番で数珠繋ぎに接続されています。
ISPとRT1間について、ISP側にはS0/0/0と200.1.2.106/29、そして、「(NTP)マスター」と記載されています。RT1側はS0/0と200.1.2.105/29、そして、「ISPルータと時刻同期」と記載されています。
RT1とRT2間について、RT1側にはE0/1と192.168.12.1/24が記載されています。RT2側にはE0/1と192.168.12.2/24、そして「RT1と時刻同期」と記載されています。

問題3

対象ページ:590から594

問題にトポロジ(ネットワーク構成図)と出力があります。

トポロジ

対象行は581ページの「200.2.2.1/30」から「210.100.200.1/27」までです。
図にはルータが4つ、スイッチが1つ、サーバが2つ、合計7個のアイコンがあります。ルータは、ISP、RT1からRT4がそれぞれ名付けられています。同様に、スイッチはL2SW、サーバはServer1とServer2が名付けられてます。

ネットワーク図の上位から順に接続を説明します。
ISPルータ、RT1、RT2の順番で数珠繋ぎで接続されています。
ISPルータには1本の線のみがあり、RT1と接続されています。ISP側にはS0/0/0と210.100.200.2/27が記載され、雲のかたちの枠(インターネット)に囲まれています。RT1側にはS0/0と210.100.200.1/27が記載されています。

RT1には3つの線があり、2つの線はそれぞれ、ISPとRT2が接続されています。もう一つの線にはE0/0と172.31.1.0/24が記載されています。
RT1とRT2間の線について、中心に172.31.12.0/30、RT1側にはE0/1が、RT2側にはE0/0が記載されています。

RT2には4つの線があり、3つの線にはそれぞれ、RT1、RT3、SW1が接続されています。もう一つの線にはLo0と10.10.2.0/24が記載されています。
RT2とRT3間の線について、中心に172.31.23.0/30、RT2側にはS0/0が記載されています。

RT3には3つの線があり、RT2と接続されている以外の1つの線には、E0/0と10.10.33.0/24が記載されています。残りのもう一つの線にはE0/1と10.10.3.0/24が記載されています。

RT2とL2SW間の線について、RT2側にはE0/1が、L2SWにはFa0/8が記載されています。
L2SWには3つの線があり、RT2と接続されている以外の2つの線には、それぞれServer1とServer2が接続されています。
L2SWとServer1間の線について、L2SW側にはFa0/1が記載されています。
L2SWとServer2間の線について、L2SW側にはFa0/2が記載されています。

Server1は1本の線のみがあり、L2SWと接続されています。Server1の上段にはVLAN10、192.168.10.0/24が、下段には192.168.10.100/24、DGW:192.168.10.2が記載されています。
Server2も1本の線のみがあり、L2SWと接続されています。Server2の上段にはVLAN20、192.168.20.0/24が、下段には192.168.20.100/24、DGW:192.168.20.2が記載されています。

出力

RT1、RT2、RT3のshow runningとshow ip interface briefがそれぞれ記載されています。
出力の行頭に、便宜上の行番号が記載されています。

対象ページ:612

設問3-1の解答説明に、表があります。
対象行は「サブインターフェイスVLAN ID トランクプロトコルIPアドレス(DGW)」から「E0/1.20 20 dot1Q 192.168.20.2/24」までの3行です。
PDFからテキストの変換では把握が難しいため、以下に表を記載します。

サブインターフェイス VLAN ID トランクプロトコル IPアドレス(DGW)
E0/1.10 10 dot1Q 192.168.10.2/24
E0/1.20 20 dot1Q 192.168.20.2/24

問題4

対象ページ:599

問題にトポロジ(ネットワーク構成図)があります。
対象行は「【トポロジ】」からページ末尾の「Console」までです。

図にはルータが1つ、スイッチが1つ、サーバが1つ、PCが2つ、合計5つのアイコンがあります。ルータはRouterA、スイッチはSW1、PCはPC-AとPC-2が名付けられています。
RouterAには3つの線があり、2つが実線、1つは破線です。その破線にはPC-Aが接続され、Consoleと記載されています。残りの2本の実線にはSW1とサーバがそれぞれ接続しています。
RouterAとSW1間について、RouterA側はFa0、SW1側はFa0/8が記載されています。
RouterAとServer間について、RouterA側はFa1が記載されています。Server1には192.168.1.100/29と記載されています。

SW1にも3つの線があり、2つが実線、1つは破線です。1本の実線にはRouterAが、もう1本の実線と破線はPC-2に接続されています。つまりSW1とPC-2間は実線と破線が1本ずつ、計2本で接続されています。
SW1とPC-2間の実線について、SW1側にはFa0/1が記載されています。SW1とPC-2間の破線について、SW1側にはConsoleと記載されています。
PC-2には192.168.1.10/26が記載されています。

問題5

対象ページ:600

問題にトポロジ(ネットワーク構成図)があります。
対象行は「Fa1 Fa3/0」からページ末尾の「Console」までです。

図にはルータが2つ、スイッチが3つ、サーバが2つ、PCが5つ、合計12個のアイコンがあります。ルータはRT1とRT2、スイッチはSW1、SW2、SW3、サーバはServer1とServer2、PCは1台のみがAと名付けられています。残りのPC4台は記載ありませんが、ここではBからEとします。

2台のルータを中心にしたトポロジです。順に説明します。
RT1には3つの線があり、2つが実線、1つは破線です。その破線にはPCのAが接続され、Consoleと記載されています。残りの2本の実線にはSW1とRT2がそれぞれ接続しています。
RT1とSW1間について、RT1側はFa0と172.16.1.1/28が記載されています。SW1にはRT1の他に、Server1とServer2が接続されています。
RT1とRT2間について、RT1側はFa1と192.168.12.1/24が、RT2側にはFa3/0と192.168.12.2/24が記載されています。

RT2には3つの実線があり、RT2以外ではSW2とSW3が接続されています。
RT2とSW2間について、RT2側はFa0/0と172.16.2.2/28が記載されています。SW2にはRT2の他に、PCのBとCが接続されています。
RT2とSW3間について、RT2側はFa0/1と172.16.22.2/28が記載されています。SW3にはRT2の他に、PCのDとEが接続されています。

問題6

対象ページ:601

問題にトポロジ(ネットワーク構成図)があります。
対象行は「Fa0 Fa0/1」からページ末尾の「Console」までです。

図にはルータが4つ、スイッチが2つ、サーバが2つ、PCが1つ、合計9個のアイコンがあります。ルータはRT1からRT4、スイッチはSW1とSW2、サーバはServer1とServer2、PCはAと名付けられています。

大まかには、SW2に、RT2、RT3、RT4が接続され、RT2にはRT1が、RT1にはSW1とServer1が接続されています。順に説明します。
SW2には3つの線があり、RT2、RT3、RT4が接続しています。SW2には192.168.2.0/24が記載されています。
SW2とRT2間について、RT2側にはFa1が記載されています。RT2については、後ほど説明します。
RT3には3つの線があり、2つが実線、1つは破線です。SW2と接続された実線について、RT3側にFa1が記載されています。RT3について、SW2以外に接続されたアイコンはありません。もう1つのRT3の実線には、Fa0と172.16.3.0/24が記載されています。残りの破線には、Lo0と3.3.3.3/32が記載されています。
RT4にも4つの線があり、2つが実線、2つは破線です。SW2と接続された実線について、RT4側にFa1が記載されています。RT4について、SW2以外に接続されたアイコンはありません。もう1つのRT4の実線には、Fa0と172.16.4.0/24が記載されています。1つの破線には、Lo0と4.4.4.4/32が記載されています。残りの破線には、PCのAが接続され、Consoleと記載されています。

RT2には3つの線があり、2つが実線、1つは破線です。破線には、Lo0と2.2.2.2/32が記載され、何も接続されていません。1つの実線にはSW2が接続され、もう1つの線にはRT1が接続されています。
RT2とRT1間は192.168.1.0/24が記載され、RT2側にはFa0、RT1側にはFa0/1が記載されています。

RT1には4つの線があり、3つが実線、1つは破線です。破線には、Lo0と1.1.1.1/32が記載され、何も接続されていません。実線には、RT2以外にSW1と外部ネットワークと記載されたServer2が接続されています。
RT1とSW1間について、RT1側にはFa0/0が記載されています。SW1には172.16.1.0/24が記載され、SW1にはServer1も接続されています。Server1には172.16.1.100/24も記載されています。
RT1と外部ネットワークと記載されたServer2間について、RT1側にはS0/0と記載されています。Server2は外部ネットワークという雲のような枠に囲まれたアイコンで、192.168.100.100も記載されています。

(ここがページの最後です。更新日:2018年8月23日)