イーサネット

問題集の図や読み上げで把握が難しい部分などを補足します。
対象ページ:33から58

問題1

対象ページ:34

問題の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「6」から「6 2 46~1,500 4(単位:バイト)」までの行です。

フレームの構造(フォーマット)を図にしています。
バイト単位で5つに区切られています。それぞれに対応する名称(フィールド)を解答します。
フレームの先頭から4番目のフィールドは、バイト数が「46から1500」で、「データ」と記載されています。

  • ①は、フレームの先頭(左端)フィールドの6バイトです。
  • ②は、先頭から2番目のフィールドです。6バイトです。
  • ③は、先頭から3番目のフィールドです。2バイトです。
  • ④は、先頭から5番目、つまり、後尾(右端)のフィールドです。4バイトです。

対象ページ:44

解答の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「【DIX仕様のイーサネットフレームフォーマット】」から「64~1,518」までの行です。

フレームフォーマットの図解です。
フレームは、5つの区切り(フィールド)で構成されています。

  • フレーム全体は、64から1518バイトです。サイズはデータ部の大きさで変わります。
  • フレームの先頭(左端)フィールドは、宛先MACアドレスです。サイズは6バイト。問題の①に該当し、解答はDとなります。
  • 先頭から2番目のフィールドは、送信元MACアドレスです。サイズは6バイト。問題の②に該当し、解答はCとなります。
  • 先頭から3番目のフィールドは、タイプです。サイズは2バイト。問題の③に該当し、解答はFとなります。
  • 先頭から4番目のフィールドは、データです。データ内容によって、46から1500バイトになります。
  • 先頭から5番目、つまり、後尾(右端)のフィールドは、FCSです。サイズは4バイト。問題の④に該当し、解答はGとなります。

なお、実際のフレーム内容は、Wiresharkで確認できます。キャプチャファイルの確認で、オプションの「-V」を利用したパケットの詳細確認を参照してください。

問題3

対象ページ:45

解答の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「【MACアドレス】」から「OU(I ベンダコード) シリアルID」までの行です。

MACアドレス構成の図解です。
MACアドレスは、6つの区切り(2桁の16進数ずつ)で構成されています。

  • MACアドレス全体のサイズは、48bit、つまり、6バイトです。
  • 先頭の3つの区切り、つまり、全体の前半半分は、OUI(ベンダーコード)です。サイズは24bit(3バイト)です。
  • 後尾の3つの区切り、つまり、全体の後半半分は、シリアルIDです。サイズは24bit(3バイト)です。

問題8

対象ページ:36

問題の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「Switch Switch Hub」から「② ③」までの行です。

ネットワーク構成図です。
機器のアイコンが並び、それぞれケーブルで結ばれています。
各ケーブルに番号が振られ、解答となる番号の組み合わせを答える問題です。

  • ①は、PCとスイッチ間のケーブルです。
  • ②は、スイッチとスイッチ間のケーブルです。
  • ③は、スイッチとハブ間のケーブルです。
  • ④も、スイッチとハブ間のケーブルです。
  • ⑤は、PCとハブ間のケーブルです。
  • ⑥も、PCとハブ間のケーブルです。

対象ページ:48

解答の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「Switch Switch Hub」から「半二重」までの行です。

問題と同じネットワーク構成図に、ケーブルごとに「全二重/半二重」に対応するか、「半二重」のみに対応するかが記載されています。

  • PCとスイッチ間は、「全二重/半二重」です。
  • スイッチとスイッチ間は、「全二重/半二重」です。
  • スイッチとハブ間は、「半二重」です。
  • PCとハブ間は、「半二重」です。

問題9

対象ページ:48

以下は解答の「主なネットワーク機器とOSI参照モデルの関係」を説明した表です。
PDFをテキスト変換した場合、表は「階層ネットワーク機器特徴」から「第1層ハブ、リピータ電気信号を増幅して中継する」までの行です。

OSI参照モデルは7層までありますが、第3層から第1層のみの表です。

階層 ネットワーク機器 特徴
第3層 ルータ、レイヤ3スイッチ 論理アドレス(IPアドレス)を基に最適ルートを決定しパケットを転送する
第2層 スイッチ、ブリッジ 物理アドレス(MACアドレス)を基にフレームを転送する
第1層 ハブ、リピータ 電気信号を増幅して中継する

問題12

対象ページ:37

問題の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「Hub Router Router Switch Switch」の1行です。

ネットワーク構成図です。
機器のアイコンが並び、それぞれケーブルで結ばれています。
アイコンは、PCが11個、ルータが2個、スイッチが2個、ハブが1個、合計16個あります。
画像の左から順番に接続構成を説明します。図には同じアイコンを識別する名前は付いていませんが、ルータをR1およびR2、スイッチをSW1およびSW2と名付けます。

ハブには、4つのPCと1つのルータが接続されています。そのルータをR1とします。
R1には、もう一つのルータが接続されています。そのルータをR2とします。つまり、R1にはハブとR2のみが接続されています。
R2には、スイッチが接続されています。そのスイッチをSW1とします。つまり、R2にはR1とSW1のみが接続されています。
SW1には、4つのPCともう一つのスイッチが接続されています。そのスイッチをSW2とします。つまり、SW1にはR2とPC4台が接続されています。
SW2には、3つのPCが接続されています。つまり、SW2にはSW1とPC3台が接続されています。

対象ページ:51

解答の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「【コリジョンドメインとブロードキャストドメイン】」から「※ 図はPCを接続する線を簡略化しているが、マイクロセグメンテーションを示している」までの行です。

問題と同じネットワーク構成図を利用して、コリジョンドメインとブロードキャストドメインを表現しています。

ハブには、4つのPCとR1が接続されています。ハブと4つのPCとR1の接続インターフェースまでの範囲が、1つのコリジョンドメインであり、1つのブロードキャストドメインです。
R1とR2間のみも、1つのコリジョンドメインであり、1つのブロードキャストドメインです。
R2とSW1とSW2とPCの範囲も、1つのブロードキャストドメインです。しかし、コリジョンドメインはそれぞれの接続ごとになります。コリジョンドメイン数はケーブルの数と同じなので、9つあります。

今回のようなネットワーク構成図をイメージするのは難しいかもしれません。
ただ、コリジョンドメインやブロードキャストドメインを数える問題は対策があります。

コリジョンドメインを数える場合

まず、ハブがあるか、ないかをを考えます。

ハブがなく、スイッチとルータだけの構成ならば、単純にその接続数がコリジョンドメイン数になります。
接続数とはLANケーブルの数です。LANケーブルは構成図の中では、アイコンを繋ぐ線で表されています。
試験の補助者に数えて頂くのもよいでしょう。

ハブが含まれている場合、そのハブを中心にした構成部分とスイッチやルータで構成された部分を分けて考えます。
ハブを中心とした構成部分のコリジョンドメイン数は1つです。
スイッチやルータで構成された部分は、ハブとの接続以外の接続数を確認します。
それらの合計がコリジョンドメイン数です。

ブロードキャストドメインを数える場合

ブロードキャストドメインを分割できるのは、ルータとL3スイッチとL2スイッチのVLANです。
ハブやVLANのキーワードがないスイッチは無視します。
ネットワーク構成図を利用した出題の場合、ルータが1つか2つの構成が多いです。
ルータが1つで、そのルータのインターフェースが2つ、つまり、接続されたネットワークが2つならば、ブロードキャストドメインは2つです。
ルータが2つ以上でも、接続されたネットワーク数を数えます。ただし、ルータ間で接続された部分は、1つで数えます。

問題15

対象ページ:38

問題の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「Router」から「Area1」までの行です。

ネットワーク構成図です。
1つのルータを中心に2つのネットワークが接続されています。各ネットワークはArea1、Area2と名付けられています。
Area1のネットワークには、長方形の箱があり、①と記載されています。①の箱には、中心のルータとPC2台が接続されています。Area1の説明として、「Single collision domain」と記載されています。
同様に、Area2のネットワークにも、長方形の箱があり、②と記載されています。①の箱には、中心のルータとPC2台が接続されています。Area2の説明として、「Multiple collision domain」と記載されています。
Area1とArea2の違いは、「Single collision domain」か「Multiple collision domain」かです。

対象ページ:53

解答の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「Router」から「エリア2」までの行です。

問題と同じネットワーク構成図で、コリジョンドメインの分割の様子が表現されています。
エリア1はハブを利用しているため、1つのコリジョンドメインです。
エリア2はスイッチを利用しているため、機器の接続ごとにコリジョンドメインが分割されています。

問題18

対象ページ:54

解答の表を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、表は「ブリッジスイッチ」から「ポート密度低い(ポート数少ない) 高い(ポート数多い)」までの行です。

ブリッジとスイッチを比較した表です。
2行2列の「中継か抑制かを判断※」は、表の後の※で始まる行が関連説明になります。

ブリッジ スイッチ
フレーム処理 中継か抑制かを判断※ マルチポート(転送先まで識別)
転送速度 低速(ソフトウェア処理) 高速(ハードウェア処理)
ポート密度 低い(ポート数少ない) 高い(ポート数多い)

問題24

対象ページ:41

問題の図を説明します。図は問題分を挟んで上下にあります。
上の図はネットワーク構成図とMACアドレステーブルです。
PDFをテキスト変換した場合、図は「SW1」から「MACアドレステーブル」までの行です。

図に挟まれた問題文は、「スイッチが次のようなフレームを受信しました」で始まる行です。

問題文の下の図はフレーム構造を示しています。
PDFをテキスト変換した場合、図は「Destination MAC Source MAC」と「ffff.ffff.ffff 0000.bbbb.bbbb Data」の2行です。

問題文の上のネットワーク構成図は、SW1というスイッチを中心にAからDが名付けられたPC4台が接続されています。

  • PC AのMACアドレスは、0000.aaaa.aaaa です。SW1のポート Fa0/1に接続されています。
  • PC BのMACアドレスは、0000.bbbb.bbbb です。SW1のポート Fa0/2に接続されています。
  • PC CのMACアドレスは、0000.cccc.cccc です。SW1のポート Fa0/3に接続されています。
  • PC DのMACアドレスは、0000.dddd.dddd です。SW1のポート Fa0/4に接続されています。

問題文上のMACアドレステーブルには、以下のような表が記載されています。

Mac Address Ports
0000.aaaa.aaaa Fa0/1
0000.cccc.cccc Fa0/3

問題文の下のフレーム構造は、3つの区切りに分けられています。
先頭の区切りは、Destination MACです。その値は、「ffff.ffff.ffff」です。
先頭から2番目の区切りは、Source MACです。その値は、「0000.bbbb.bbbb」です。
後尾の区切りには、Dataと記載されています。

問題27

対象ページ:43

問題の図を説明します。
PDFをテキスト変換した場合、図は「ServerX」から「Router」までの行です。

ネットワーク構成図です。1つのルータを中心に、3つのネットワークが接続されています。

1つ目のネットワークは、スイッチとPC2台で構成されています。スイッチはSW1、PCはそれぞれHOST A、HOST Bと記載されています。
HOST AとBは、SW1に接続されています。SW1はルータと接続されています。ルータのインターフェースは、E0です。

2つ目のネットワークは、スイッチとサーバ2台で構成されています。スイッチはSW2、サーバはそれぞれSERVER X、SERVER Yと記載されています。
SERVER XとYは、SW2に接続されています。SW2はルータと接続されています。ルータのインターフェースは、E1です。

3つ目のネットワークは、インターネットです。インターネットはルータのインターフェース E2と接続されています。

(ここがページの最後です。更新日:2017年10月22日)