ルーティング基礎

問題集の図や読み上げで把握が難しい部分などを補足します。
対象ページ:213から256
対象問題:22から38

問題22

対象ページ:224

問題のネットワーク構成図を説明します。
対象は「RT1 RT3」から「192.168.1.0/24」までの行です。
図は、ルータ5つで構成されており、それぞれのルータにはRT1からRT5が名付けられています。

RT1は、4つのインターフェースを持ち、そのうち3つのインターフェースを利用して、RT2,RT3,RT4の3つのルータと直接接続されています。3つのルータと接続されていないインターフェースについては、記載がありません。
RT2,RT3,RT4は、それぞれ2つのインターフェースを持ち、RT1と接続されていない側のインターフェースはRT5と接続されています。
RT5もRT1と同様に、4つのインターフェースを持ち、そのうち3つのインターフェースを利用して、RT2,RT3,RT4と直接接続されています。3つのルータと接続されていないインターフェースには192.168.1.0/24と記載があります。
R2の2つのインターフェースには、128kbpsと記載されています。
R3の2つのインターフェースには、T1と記載されています。
R4の2つのインターフェースには、T3と記載されています。

対象ページ:246

この解答説明に読み上げの不具合はありませんが、内容を補足しておきます。
問題のネットワーク構成図内のT1とT3は、米国規格協会(ANSI)が定めたデジタル専用回線規格の名称です。
T1からT3まで、把握している前提で出題されています。およその速度で問題ありませんので、覚えておいたほうがよいです。

  • T1回線:1.544Mbps
  • T2回線:6.312Mbps
  • T3回線:44.736Mpbs

問題23

対象ページ:224

1行のルーティングテーブルについて、各項目にAからFが割り当てられています。
対象行は2行で、「O 172.16.4.0/24 [110/2] via 172.16.3.3, 00:19:25, FastEthernet1」とその下の行です。
選択肢AからFに対応する項目を以下に記載します。
A → 行頭の「O」
B → 「172.16.4.0/24」
C → [110/2]部分の「110」
D → [110/2]部分の「2」
E → 172.16.3.3
F → FastEthernet1

対象ページ:246

ルーティングテーブルの各項目について、説明が記載されています。
対象行は3行で、「O 172.16.4.0/24 [110/2] via 172.16.3.3, 00:19:25, FastEthernet1」とその下の2行です。
各項目に対応する説明を以下に記載します。
行頭の「O」 ← 情報源を示すコード(A)
「172.16.4.0/24」 ← 宛先ネットワークとプレフィックス長(B)
[110/2]部分の「110」 ← アドミニストレーティブディスタンス値(C)
[110/2]部分の「2」 ← メトリック値(D)
172.16.3.3 ← ネクストホップアドレス(E)
00:19:25 ← 受信してから経過した時間
FastEthernet1 ← 出力インターフェイス(F)

問題24

対象ページ:225

問題の出力は、「RT1#show ip route」から「S 192.168.1.0/24 [1/0] via 172.16.1.2」までの行です。

対象ページ:247

問題のルーティングテーブルの各項目について、説明が記載されています。
対象行は「【ルーティングテーブル】」から「S 192.168.1.0/24 [1/0] via 172.16.1.2」までの行です。
説明の①から⑫に対応する各項目を以下に記載します。
① → 「Gateway of last resort is not set」
② → 各ルーティングテーブル行の行頭の1文字
③ → 「172.16.0.0/16 is variably subnetted, 4 subnets, 2 masks」
④ → 「C 172.16.1.0/24 is directly connected, FastEthernet1」
⑤ → 「L 172.16.1.1/32 is directly connected, FastEthernet1」
⑥ → 「O 172.17.2.0/24 [110/2] via 172.16.1.2, 00:00:35, FastEthernet1」

以下の⑦から⑫は、⑥のルーティングテーブル行の各項目について記載されています。
⑦ → 「172.17.2.0/24」
⑧ → [110/2] の「110」
⑨ → [110/2] の「2」
⑩ → 「via 172.16.1.2」
⑪ → 「00:00:35」
⑫ → 「FastEthernet1」

問題25

対象ページ:226

問題の出力は、「Router#show ip route」から2番目の「<output omitted>」までの行です。

対象ページ:249

なぜ、ルーティングテーブルにない宛先へのパケットはFa1から転送されるか、矢印などを利用して説明されています。
対象は2行で、「C 198.16.12.0/29 is directly connected, FastEthernet1」と「Gateway of last resort is 198.16.12.2 to network 0.0.0.0」です。
なお、Fa1はFastEthernet1を略した表記です。この省略は把握している前提で出題されます。

問題31

対象ページ:228

問題のネットワーク構成図を説明します。
対象は「RT1 RT2」から「172.31.46.64/27」までの行です。
ネットワーク構成図には、RT1というルータとRT2というルータの2台のみがあり、相互に接続されています。
RT1のみにネットワークセグメント情報があり、RT1の各インターフェースに以下の5つのセグメントが接続されています。
172.31.44.0/24
172.31.45.0/24
172.31.46.32/27
172.31.46.64/27
172.31.47.64/26

問題33

対象ページ:253

VLSMとFLSMについて、図を利用した説明が記載されています。
VLSMの図は、「【VLSM(可変長サブネットマスク)】」から最初の「ノード:200台」までの行です。
/24だけでなく、/30や/29など、様々なサブネットマスクが混在している様子が記載されています。
必要なノード数にあわせた構成が可能になっています。

FLSMの図は、「【FLSM(固定長サブネットマスク)】」から2番目の「ノード:200台」までの行です。
/24で統一されたネットワーク構成です。例えば、ポイントツーポイントで接続されたセグメントに必要なIPは2つだけですが、/24のサブネットのために、254個のうち、2つだけを利用しています。
参考までですが、/24のネットワークはわかりやすいため、無駄であっても、あえて/24を利用することはあります。

問題34

対象ページ:230

問題のネットワーク構成図を説明します。
対象行は「172.16.3.0/26」から「172.16.2.0/26 172.16.15.8/30 172.16.15.12/30」までです。
ネットワーク構成図は、4台のルータで構成されており、以下の7つのセグメントが各ルータ間で利用されています。
172.16.1.0/24
172.16.2.0/26
172.16.3.0/26
172.16.15.0/30
172.16.15.4/30
172.16.15.8/30
172.16.15.12/30

問題36

対象ページ:254

乗数が記載されている行が2つあります。
1つは、「化することが可能です。サブネット数は2sの数式で求めます(sはサブネット」の2sは、2のS乗です。
もう1つは、「「/20」のネットワークアドレスを「/28」へサブネット化した場合、256個(28」の28は、2の8乗です。

図式を利用した計算方法も記載されています。
対象行は「10101100.00010000.00100000.00000000」から「172 16 32 0」までです。
172.16.32.0を2進数に変換すると「10101100.00010000.00100000.00000000」になります。
サブネットマスクが/20の場合、ホスト部は末尾の「0000.00000000」です。
サブネットマスクが/28の場合は、ホスト部は末尾の「0000」なので、ホスト部を8ビット借用してサブネット化することになります。
よって、2の8乗で256個のサブネットになります。

問題37

対象ページ:231

問題のネットワーク構成図と2つのコマンド出力を説明します。
ネットワーク構成図の対象は「RT1 RT2」から「172.16.2.0/26 172.16.15.8/30 172.16.15.12/30」までの行です。
RT1の出力行は「<RT1のconfig>」から「ip address 192.168.1.5 255.255.255.252」の下の「!」までです。
RT2の出力行は「<RT2のconfig>」から「ip route 192.168.1.64 255.255.255.224 Serial 0/1」の下の「!」までです。

ネットワーク構成図は、ホストA、ルータRT1とRT2、FTPサーバの計4つのアイコンで構成され、数珠繋ぎに接続されています。
ホストAはRT1と接続しています。RT1とのセグメントは192.168.1.64/27です。
RT1はホストAおよびRT2と接続しています。ホストAとの接続ポートはFa0/0で、RT2との接続ポートはS0/0です。RT2とのセグメントは、192.168.1.4/30です。
RT2はRT1およびFTPサーバと接続しています。RT1との接続ポートはS0/1で、FTPサーバとの接続ポートはFa0/0です。FTPサーバとのセグメントは、192.168.1.96/27です。

問題38

対象ページ:232

問題のネットワーク構成図と2つのコマンド出力を説明します。
問題37と同様の構成です。ポートやセグメントが異なります。
ネットワーク構成図の対象は「RT1 RT2」から「172.31.20.0/24 サーバ」までの行です。
RT1の出力行は「<RT1のconfig>」から「<RT2のconfig>」の上の「!」までです。
RT2の出力行は「<RT2のconfig>」から「ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 172.20.20.254」の2つ下の「<output omitted>」までです。

ネットワーク構成図は、ホストA、ルータRT1とRT2、FTPサーバの計4つのアイコンで構成され、数珠繋ぎに接続されています。
ホストAはRT1と接続しています。RT1とのセグメントは172.20.20.0/24です。
RT1はホストAおよびRT2と接続しています。ホストAとの接続ポートはFa0で、RT2との接続ポートはFa1です。RT2とのセグメントは、172.31.20.0/24です。
RT2はRT1およびFTPサーバと接続しています。RT1との接続ポートはFa1で、FTPサーバとの接続ポートはFa0です。FTPサーバとのセグメントは、172.30.20.0/24です。

問題39

対象ページ:233

問題のネットワーク構成図を説明します。
図は「10.10.0.0/22」から「S0/0 Fa0/0」までの行です。
本社ネットワークと記載されたルータ群が、10.1.0.0/16のセグメントで構成されています。その一つとして、ルータHQがあります。
HQはBranchというルータと接続しています。Branchは、本社ネットワークではなく支社ネットワークのルータです。
HQはS0/1を、BranchはS0/0を利用し、相互に接続しています。そのセグメントは10.10.32.0/30です。HQのS0/1には、「.1」と記載されています。BranchのS0/0には、「.2」と記載されています。
Branchには、もう一つFa0/0のインターフェースがあり、10.10.0.0/22のセグメントと繋がっています。

(ここがページの最後です。更新日:2018年3月3日)