※ 2020年2月にCCENT試験は終了しました。受験はできませんが、上位のCCNA試験の参考になりますので、受験が可能だった内容のまま、このカテゴリを残しています。

CCENTでは以下の5つのパターンで出題されます。
全く画面が見えない方の場合、いずれのパターンも、補助者が出題を読み上げ、受験者が解答を補助者に伝え、補助者が操作すると想定されます。

  • 択一式
  • 複数解答式
  • ドラッグ&ドロップ方式
  • シミュレーション(シムレット)
  • シナリオ問題

各出題パターンの説明

択一式

複数の選択肢から1つの解答のみを選択します。
ラジオボタン形式になっており、1つのみ選択できるようになっています。

複数回答式

複数の選択肢から複数の解答を選択します。
チェックボックス形式になっており、解答数は指定されています。
解答数が多すぎたり不足したりすると、先に進めないため、解答数を間違えることはありません。

ドラッグ&ドロップ方式

左の複数選択肢を右の項目(説明や枠)に移動(ドラッグ&ドロップ)して、正しい組み合わせにする方式です。以下は問題文の例です。

左側の各項目を、右側の該当するカテゴリにドラッグせよ。ただし、すべての項目を使用するとは限らない。

シミュレーション(シムレット)

仮想で動作するルータやスイッチを操作して解答します。
CCENTでは、ルータの設定内容や状況から解答することが多いようです。

シミュレーション問題がどのようなものか参考になる認定試験チュートリアルがCiscoのサイトで準備されていますが、無音の動画のようです。
スクリーンリーダでは把握できないため、参考までに紹介されているサンプルの問題文を以下に記載します。

ある大手テレビ局に、3台のルータからなるネットワークがある。ルータにはそれぞれLAB_A、LAB_B、LAB_Cという名前が付けられている。ネットワーク管理者が新しく採用され、この人物はただちに外部のコンサルタント企業に依頼して既存ネットワークを徹底的に調査した。その結果、ネットワークは効率的に運用されているが、ネットワークをより正確に文書化するためにはいくつかの変更が必要であることが判明した。コンサルタントは必要な変更を行い、契約を完了した。
変更の完了後しばらくしてから、このネットワーク管理者はすべてのルータの名前を変更することにした。
あなたは1台目のルータの名前を変更するよう命じられた。
ホスト名””LAB_A””を””Router_A””に変更せよ。

以下は左ペインにある操作説明の例です。操作は補助者が行う想定なので、参考までです。CCENTのシミュレーション問題ではhelpコマンドは不要と思われます。ただ、ルータを操作するには、コンソールケーブルで繋がっているPC(ホスト)、または、ルータ自体をクリックすることを覚えておいたほうがよいです。補助者に依頼する必要があるかもしれません。

説明全体を見るには、このウィンドウおよび設問ウィンドウを必要に応じてスクロールしてください。
ルータを設定するには、コンソールケーブル(図中では破線)でルータに接続されているホストのアイコンをクリックします。
TABキーとCtrlキーまたはESCキーを使用するコマンドの大部分は使用できませんが、このシミュレーションでは不要です。
このシミュレーションのhelpコマンドは、実際のルータのhelpコマンドに比べて機能が制限されます。helpコマンドのトップレベルおよび一部の下位レイヤのコマンドだけが表示されます。

操作説明は以下のような例もあります。

説明をすべて見るには、このウィンドウをスクロールしてください。
ルータのプロンプトには、メインウィンドウ内のトポロジウィンドウからアクセスします。コンソールケーブルが接続されたワークステーションの1つをクリックすると、ルータのインターフェースが表示されます。

画面中央にはネットワーク構成図が表示されています。PCやルータをクリックすると操作画面が表示されます。プロンプトが「>」のユーザEXECモードで始まっているため、まずはenableを入力し、必要な操作を続けます。

シナリオ

あるシナリオ(状況説明、ネットワーク構成、出力など)について、複数の問題がセットになった形式です。

こちらも認定試験チュートリアルで紹介されていますが、スクリーンリーダでは把握できないため、動画のシナリオ例を以下に記載しておきます。こういったシナリオに対して、複数の設問があります。設問自体は択一式や複数回答式です。

オフィスでノートPCをワークステーションとして使用している従業員が、会社のネットワークに接続できずに困っている。その従業員はテクニカルサポートヘルプデスクに電話をかけた。
一連の質問の後、テクニカルサポートの担当者は従業員にゲートウェイアドレス 192.168.0.1にpingを打つように指示し、さらにループバックアドレス127.0.0.1へもpingさせた。
従業員がサポート担当者に報告した内容は以下のとおり。

C:\>ping 192.168.0.1
Pinging 192.168.0.1 with 32 bytes of data:
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Ping statistics for 192.168.0.1:
    Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss),
C:\>ping 127.0.0.1
Pinging 127.0.0.1 with 32 bytes of data:
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<1ms TTL=128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<1ms TTL=128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<1ms TTL=128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<1ms TTL=128
Ping statistics for 127.0.0.1:
    Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
    Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms

サポート担当者は自分もその従業員と同じネットワークの同一セグメント上にあり、サポートオフィスからは192.168.0.1に到達可能であると従業員に告げた。これらの証拠を踏まえ、サポート担当者は、ノートPCがネットワークに接続できない原因として考えられる2つの可能性を提示した。

注意事項やTIPS

注意事項

CCENT試験は、不明な問題などを後回しにして回答することができないため、注意が必要です。
次の問題に進めた時点で、前の問題を見返したり、修正ができません。

TIPS

ネットワーク構成図やコマンド出力を参照して、解答する問題があります。
このパターンの場合、補助者の方へ、こまかな情報よりも先に問題の選択肢を読み上げて頂くよう依頼することをお奨めします。
どんな選択肢があるか把握することで、何に集中すればよいか、見当がつく場合があります。

(ここがページの最後です。更新日:2020年3月7日)