ホスト名の設定など

ここでは、ホスト名の設定など、検証する上で便利な設定をしておきます。
内容の説明は、CCENTの問題の中で説明しますので、操作の意味を把握できていなくて構いません。とりあえず、進めてください。
確認や操作はTera Termで行いますが、音声をHarukaからZira Englishの英語音声に変更したほうが聞きやすいかもしれません。
日本語と英語の音声切り替えはこちらを参考にされてください。
また、操作が分からなくなった場合は、Tera Termのログを確認するのも有効です。こちらも参考にされてください。

コマンド操作の記載は以下のように記述しています。

  • Router> やRouter# の後の文字が入力内容です。
  • 「ENTER」と記載されている部分では、Enterキーを押してください。
  • 左矢印で始まる部分は、コマンドや状態の説明です。
  • 行末に「ENTER」のない行は、前の行の実行によって表示される内容を記載している場合が多いです。

ホスト名の設定と各モード

ホスト名を設定しながら、各モードの説明をしておきます。

CSR 1000Vの起動が完了し、Enterを押すと「Router>」と読み上げる状態になります。この状態をユーザモードと呼びます。
ユーザモードから以下を入力します。

Router> en 「ENTER」
Router#  ← Routerの後の>が#になります。この状態を特権モードと呼びます。#は、日本語では「シャープ」や「イゲタ」と読みます。

Router# conf t 「ENTER」
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. ← 左のように表示されて、次の行になります。
Router(config)#  ← Routerの後の#が(config)#になります。この状態をコンフィグレーションモードと呼びます。

Router(config)# hostname R1 「ENTER」 ← 2台目の場合は、R2などにします。
R1(config)#  ← RouterがR1になります。これで、ホスト名は、R1になりました。

R1(config)# end 「ENTER」 ← このコマンドで、特権モードに戻ります。
R1#  ← R1の後の(config)がなくなり、特権モードになりました。

R1# exit 「ENTER」 ← このコマンドで、ユーザモードに戻ります。
R1>  ← #が>に変わり、ユーザモードになりました。

設定の保存

設定を保存することで、ルータを再起動した後も、その設定を保持することができます。
逆に保存しなければ、再起動後は元に戻ってしまいます。
特権モードから以下のように実行します。

R1# wr 「ENTER」  ← 次の行はEnterを押した後の出力です。OKがでれば、保存は成功しています。
Building configuration…
[OK]
R1#

名前解決の無効化

ルータに存在しないコマンドを入力すると、名前解決という動きで、
「Translating “command”…domain server (255.255.255.255)」のように出力し、30秒くらい操作できなくなります。
以下を設定しておくことで、この名前解決を無効にし、コマンド入力間違いをしても、すぐに応答するようになります。
特権モードからは以下のように実行します。

R1# conf t 「ENTER」
R1(config)# no ip domain lookup「ENTER」 ← このコマンドで名前解決を無効化します。
R1(config)# end「ENTER」 ← 特権モードに戻ります。
R1# wr 「ENTER」 ← 設定を保存します。

コンソールのタイムアウト時間を無期限に

しばらく操作しないと、タイムアウトし、ユーザモードになる前のログイン画面になります。
以下の設定で、このタイムアウトを無制限にすることができます。
特権モードからは、以下のように入力します。

R1#conf t「ENTER」
R1(config)#
R1(config)#line console 0
 「ENTER」
R1(config-line)#exec-timeout 0 0 「ENTER」← R1の後の(config)#が(config-line)#になります。このコマンドで無期限にします。
R1(config-line)#end「ENTER」 ← 特権モードに戻ります。
R1#wr「ENTER」 ← 設定を保存します。

なお、この設定は検証時には便利ですが、実際の運用ではセキュリティ上、好ましくありません。設定しないことが多いです。

コンソールへのログ出力を抑える

コンソール操作中に、インターフェースのアップダウンなどが起こると、そのメッセージが操作中に割り込んできます。誤操作や混乱を避けるため、このコンソールへのログ出力を無効化します。

R1#conf t「ENTER」
R1(config)#
R1(config)#no logging console
「ENTER」← このコマンドで無効化します。
R1(config)#end「ENTER」 ← 特権モードに戻ります。
R1#wr「ENTER」 ← 設定を保存します。

なお、この無効化されたアップダウンなどのログは、show log コマンドで確認できます。

2.インターフェースの有効化とCDP確認に続く

(ここがページの最後です。更新日:2017年12月3日)